日時 2000年 4月25日(火) 15時〜16時40分 場所 経済学部5階視聴覚室 講演者 林 正人(理化学研究所 脳科学総合研究センター 脳数理研究チーム) 演題 相対レニーエントロピーによる非正則モデルの漸近推定について 概要: 相対レニーエントロピーを用いて非正則なモデルも含めて1パラメータ 推定の漸近論を扱う. 評価の方法として大偏差及び極限分布の双方の 視点に注目する. 特に推定値が真値より大きくなるときの誤差と 小さくなるときの誤差を同等ではなく重みをつけて評価を行う. 漸近1次のレベルでは, モデルが正則であるときには双方の誤差を 均等に評価した場合の最適解が重み付けした場合の最適解にも なっていることが示せた. 一方で,一様分布族等の非正則モデルに おいては, 重みの取り方に依存して最適解が変化する. さらに, このようなモデルで大偏差型の評価では極限の取り方を変えること ににより全く異る評価が得られることが示せた.