日時 2000年11月7日(火) 15時〜15時50分 場所 経済学部5階視聴覚室 講演者 清 智也 (計数M1) 演題 微小拡散モデルの統計量の漸近展開 概要 パラメータを含む拡散過程の統計モデルを考える場合, 統計量の多くは 汎関数の形で与えられる. このような統計量の確率分布は Malliavin 解析 の手法を用いて漸近展開されることが, Yoshida [1] によって示されている. 本発表では, 尤度比統計量と最尤推定量の漸近展開の結果を紹介し, 統計モ デルの有する微分幾何学的な量 (計量, 接続係数) を用いて表現する. (参考文献) [1] N. Yoshida, Asymptotic expansions of maximum likelihood estimators for small diffusions via the theory of Malliavin-Watanabe, Probability Theory and Related Fields 92, pp. 275-311, 1992. [2] N. Yoshida, Asymptotic expansion for statistics related to small diffusions related to small diffusions, Journal of Japan Statistical Society, vol. 22, No. 2, pp. 139-159, 1992.