日時 2000年12月12日(火) 15時〜16時40分 場所 経済学部5階視聴覚室 講演者 繁桝 算男(教養学部) 演題 構造方程式モデルのベイズ解析 概要: 構造方程式モデル(SEM)を、ベイズ的に推論する方法について説明し、 シミュレーションの結果を通して、ベイズ的アプローチの得失について考える. 具体的には、SEMをベイズ階層モデルとして理解し、ギブスサンプリングによって、 各母数の周辺事後分布を得るための手順を提案する. この手順は、SEMの全ての母数 について、また、母数を特定の数値に固定する場合、事前分布によって柔らかな制約 をおく場合など全てのケースに対処できる. さらに、この手順を延長して、事後確率 による、SEMの可能ないくつかのモデルの選択の方法を提案する. シミュレーションの分析の結果から、よく使われる代表的な方法による推定値とを 比較し、ベイズ的推定の特徴を考察する.