日時 2001年1月9日(火) 15時〜16時40分 場所 経済学部5階視聴覚室 講演者 南風原朝和(教育) 演題 入学試験における得点調整と科目の寄与 概要 大学の入学試験に関しては,理科や社会の選択科目の平均点の間に生じる較 差に対して得点調整を行うことの是非やその方法について議論が展開されてい る。また共通科目や選択科目がそれぞれ総合点に対してどれだけ寄与している かということもよく問題にされる。しかし,この2つの問題の相互関係につい ては,これまで取り上げられることがなかった。たとえば理科において異なる 方法で得点調整を行えば,その方法ごとに,総合点に対する理科の寄与も異な ってくるはずである。今回は,この問題を取り上げ,同時に科目の寄与の諸指 標の性質についても若干の検討を加えたい。また,東大の入試データのうち今 回のテーマと関係する部分について,可能な範囲で紹介したい。 文献: 1)南風原・片岡(2000)得点調整に伴う共通科目の重みの変化 大学入試研究 ジャーナル, 10, 49-53. 2)菊地・前川・柳井(1999)合計点への寄与について 柳井・前川(編)大学 入試データの解析[理論と応用] 現代数学社, 75-87.