統計学輪講(第14回)


日時	  2001年7月 3日(火)    15時50分〜16時40分
場所	  経済学部5階視聴覚室
講演者    田中 紀子(医学系 D1)    
演題     マイクロアレイデータに対する容量反応関係の多重性を回避する
          解析方法    

概要
  近年の遺伝子研究の進歩により、臨床試験においても遺伝子の蛋白発現量の測定が
マイクロアレイやマクロアレイを用いて行われるようになった。薬剤応答に関係
する候補遺伝子の探索にあたり、得られたデータに対して個人内の相関を考慮した
解析を行うことがまず考えられるが、マクロアレイやマイクロアレイデータは
膨大なデータ量のため通常の回帰分析や分散分析は多重性を考慮すると結果の解釈
が困難となる。そこで今回、多重性の問題を回避しながら、薬剤特異的な応答を
示す遺伝子を探索する解析方法と、実際に臨床試験においてマクロアレイにより
蛋白発現量を測定したデータに対して解析方法を適用した結果について発表する。


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