統計学輪講(第34回)


日時	2000年12月 4日(火)    15時〜15時50分
場所	経済学部第4教室
講演者 室井芳史(経済D2)
演題 	GARCHによるAmerican Option価格モデルの数値計算法について

概要:
金融データの統計的解析においてはボラティリティが不均一なデータを扱うことが
多い。そのようなデータ解析においてEngle(1982)によって始められたARCHモデルや
その一般化であるGARCHモデルはとくに重要な役割を果たすようになっている。
近年これらの統計モデルとオプション価格付けの
モデルの融合について感心をもたれるよになった。そのようなモデルは
Duan(1995)においてGARCHのリスク中立測度の構成がなされことに始まる。
近年、GARCHモデルにおけるアメリカンオプションの価格付けの方法が
考えられるようになった。そこでDuan,Simonato(2001)に基づいて解説を行う。

Duan,J.-C.(1995):
"The GARCH Option Pricing Model,"
Mathematical Finance 5, 13-32

Duan,J.-C.,Simonato J.-G.(2001):
"American Option Pricing under GARCH by a Markov Chain Approximation,"
Journal of Economic Dynamics \& Control 25, 1689-1718


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