日時 2002年 5月21日(火) 15時〜15時50分
場所 経済学部新棟3階第3教室
講演者 金谷 信(経済D1)
演題 経済モデルにおける不確実性の表現としての
確率測度の集合の構成法について
概要:
経済モデルにおける不確実性は、伝統的にはユニークな確率測度として
表現・定式化されてきました。
これに対し近年では、不確実性を確率測度の集合として表現するという理論が
構成されています。このような不確実性は、ambiguityもしくはKnightian
uncertaintyと呼ばれています。このような理論を実際に応用する際には、
確率測度の集合の特定をいかに行うかが極めて重要な問題です。
Hansen&Sargent(2000, 2001)などはrobust controlとの関連から、
確率測度の集合の構成法について検討を加えています。
本発表ではHansen&Sargentらの論文にもとづいて、特にブラウン運動の場合に
ついて検討・紹介を行う予定です。