日時 2002年 10月22日(火) 15時〜16時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 倉田博史(教養) 演題 Inequalities associated with Intra-Inter-Class Correlation Matrices 概要 級間級内相関行列(intra-inter-class correlation matrices)に関する 筆者(倉田)の結果を紹介する。 Tong (1989)、Shaked and Tong (1992)、Eaton (1993)、Tong (1997)らは、 同一の周辺分布を持ち、かつ、級間級内相関行列と呼ばれる相関行列を 持つような確率ベクトルを取り上げ、相関行列と確率ベクトルの positive dependence の強さとの関係や、情報量の大きさとの関係を、 種々の確率不等式を通して明らかにしている。 本報告では、「群によって誘導される順序(group-induced-ordering)」 の概念を用いて級間級内相関行列の間の順序関係を調べ、正規性の仮定の下で、 上記の論文とは異なるタイプの確率不等式が成立することを示すことを通して、 上記の先行研究を補完する。