日時 2002年 12月24日(火) 15時50分〜16時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 松本 章邦(経済M2) 演題 日本の製造業における労働力間の代替性 概要: 政府の雇用対策を論じる際, その対象となる労働者層をある特質で分類して, どの層に手厚くするかという話がなされることがある. この種の政策を議論する 前提に, 補助の対象となった層が他の層の職をどの程度奪うかを知っておくこと は有益であろう. 本研究では, 主に高齢者と若年者の労働需要代替について, 賃金と有形固定 資産のデータからその弾力性を推計する. 過去の研究で同様に代替の弾力性を 推計したものはあるが, いずれも単年度に注目したものであり, 労働力需要に その時点に特有の傾向があったと疑える. そこで本研究は1970年代まで含む6時点で弾力性を推計し, 時系列に沿って 並べてその特徴を見る.