日時 2003年 5月 6日(火) 15時50分〜16時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 松下 幸敏(経済D1) 演題 最大経験尤度(MEL)推定量とGMM推定量の比較 概要: 計量経済モデルにおける単一方程式の未知パラメータの推定 問題を考える。実証分析でよく使われている推定量としてGMM 推定量があるが、最近、その有限標本の性質に問題があること が、指摘されている。そこで本研究では、そのオルタナティブ として最大経験尤度(MEL)推定量を取りあげ、その分布上の性 質について比較した。両推定量については、一次の漸近分布は 等しいことが知られているが、実際の有限標本での分布を求め てみると、かなり異なることがわかる。本発表では、この両推 定量の有限標本における分布、及びその漸近展開の結果を紹介 し、両推定量の「良さ」について議論する。
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