統計学輪講(第14回)

日時      2003年 6月17日(火)    15時〜16時40分 
場所      経済学部新棟3階第3教室 
講演者    椎名  洋(信州大学) 
演題      母集団固有根が無限に拡散した時の、ウィシャート分布 

概要 
ウィシャート分布のスケールパラメーター行列の推定、(多次元 
正規分布の分散共分散行列の推定)について、統計的決定理論の 
立場から考える。Takemura and Sheena (2002)で、母集団行列の 
固有根が無限に拡散したときの、固有根・固有値の分布やリスクの収束先 
について、いくつかの結果が得られたが、今回の話は、その続きである。 
母集団行列の固有根の拡散がリニアな形で行く時、つまり、ひとつの 
パラメーターで表される時、そのパラメーターに関する一次の漸近展開を、 
固有値・固有根の分布関数やリスクに関して求めた。一つの応用として、 
これまで、ミニマックスかどうか不明だった、SteinやHaff の推定量が 
ミニマックスでないことを示す。引き続き、竹村教授との共同研究である。



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