日時 2003年 11月18日(火) 15時50分〜16時40分
場所 経済学部新棟3階第3教室
講演者 秋山 豪太(経済M1)
演題 How Often to Sample a Continuous-Time Process in the
Presence of Market Microstructure Noise (文献紹介)
概要:
観察される取引価格高頻度データは観察されない効率的価格と
取引の過程の不完全性によるノイズの和からなることにする。
この時取引価格の確率過程で離散的に集められるデータを用いて、
連続時間の効率的な価格の確率過程のパラメータを推定するためには、
どのような頻度でサンプリングを行うのが最善であるのか、という
問題を考える。ノイズが無いときには、出来る限り多くのデータを
使って推定するのが最善であるということが知られている。しかし、
ノイズの存在を考慮するとどうなるのか。結論は、ノイズ項をモデルに
組み込んでも、出来る限り多くのデータを使って推定するのが最善である。
それだけではなく、ノイズ項として想定した分布が誤っていてもその結論に
変化はない。この結論は、問題の仮定をより現実的なものにする、
つまりデータがランダムな時間の間隔で観察される、としても維持される。
以上の内容を論文に従って説明したい。
Tokyo University