日時 2003年 12月16日(火) 15時〜15時50分
場所 経済学部新棟3階第3教室
講演者 竹内 宏行(東京国際大学経済学部)
演題 鞍点近似における鞍点の統計的意味について
概要:
Daniels(1954)によって統計学に導入された鞍点近似(saddlepoint approximation)
は統計量が和の形で与えられているときに、その分布を極めて小さなサンプルサイズ
でも高い精度で求めることが可能な手法である。
この近似を用いる際には最速降下法とLaplace法を用いることになるが、鞍点を効率
よく求めることが実際の計算の際には重要である。
本報告では鞍点が持つ解析的性質と、その統計的な意味をlocation parameterを推定
する際のM-推定量の場合について考える。
Tokyo University