統計学輪講(43回)

日時    2003年 1月 6日(火)    15時〜15時50分 
場所    経済学部新棟3階第3教室
講演者  鈴木 健二郎(数理情報D1)
演題    KM2O-ランジュヴァン方程式論による非線形予測解析の新展開

概要:
KM2O-ランジュヴァン方程式論に基づく時系列解析の1つの応
用側面に,「予測解析」がある.時系列の予測問題は,流れの
過去の状態により生成される情報空間への正射影ベクトル(予測
子)を求める問題に帰着される.
本研究では,従来のアプロ-チをさらに一歩進めた新たな予測手
法を提案する.すなわち,予測子を求める際,従来では空間に
直交する項として切り捨てられるべきノイズ項について,それを
切り捨てずにその時間発展に着目し,その情報を抽出して先に
求めた予測子に組みこむ.こうして,結果的に時系列の構造につ
いての,より豊かな情報を伴った予測子を求める.

キーワード:
KM2O-ランジュヴァン方程式,KM2O-ランジュヴァン揺動流,
揺動散逸定理,非線形予測子


参考文献
岡部靖憲 「時系列解析における揺動散逸原理と実験数学」
日本評論社(2002)




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Tokyo University