日時 2004年 7月 20日(火) 15時〜16時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 丸山 祐造(空間情報) 演題 MSEを改善する安定したリッジ回帰推定量について 概要: 重回帰分析において説明変数間に強い相関がある場合,最小二乗推定量は 不安定になり精度が悪い.これは多重共線性の問題と呼ばれ,特に計量経済学や 計量化学の分野で重要なトピックである. リッジ回帰推定量(あるいはそれを一般化した一般化リッジ回帰推定量)は, そのような多重共線性下で用いるべき推定量として知られている. しかし,その性質の良さを安定性(講演の中で定義する)と,平均二乗誤差が 最小二乗推定量よりも小さいことで測るとき,二つの良さを併せ持つ(一般化) リッジ回帰推定量は提案されていなかった. この講演では,誤差項に球面対称分布を仮定した場合に二つの良さを併せ持つ 推定量のクラスを提案し,さらに正規性を仮定した場合には一般化ベイズ推定量が そのクラスに含まれることを示す.
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