日時 2004年 11月16日(火) 15時50分〜16時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 西村 友昭(数理情報M1) 演題 ベイズ法に対する擬似尤度の妥当性の評価 概要: ベイズ統計学ではパラメータを確率変数と考え,その事後分布に 基づいて統計的推測を行う.これは尤度の確率としての性質とベ イズの定理により正当化される.ところで通常の尤度を用いるこ とができない場合,古典統計学では尤度の代わりに擬似尤度が用 いられる.ベイズ法でも形式的に擬似尤度を用いて事後分布を計 算することはできるが,その事後分布にもとづく統計的推測が妥 当かどうかはもはや明らかではない.これに対してMonahan and Boos は事後分布の確率としての性質に基づいて,これら一般の 尤度をベイス法で用いる際の妥当性の評価基準を提案している. 本発表ではこの Monahan and Boos による基準を用いて,実際に いくつかの擬似尤度に対する評価を行い,その結果について考察 する.
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