統計学輪講(第32回)

日時    2004年 11月16日(火) 15時50分〜16時40分
場所    経済学部新棟3階第3教室
講演者  西村 友昭(数理情報M1)
演題    ベイズ法に対する擬似尤度の妥当性の評価
概要:
ベイズ統計学ではパラメータを確率変数と考え,その事後分布に
基づいて統計的推測を行う.これは尤度の確率としての性質とベ
イズの定理により正当化される.ところで通常の尤度を用いるこ
とができない場合,古典統計学では尤度の代わりに擬似尤度が用
いられる.ベイズ法でも形式的に擬似尤度を用いて事後分布を計
算することはできるが,その事後分布にもとづく統計的推測が妥
当かどうかはもはや明らかではない.これに対してMonahan and 
Boos は事後分布の確率としての性質に基づいて,これら一般の
尤度をベイス法で用いる際の妥当性の評価基準を提案している.
本発表ではこの Monahan and Boos による基準を用いて,実際に
いくつかの擬似尤度に対する評価を行い,その結果について考察
する.








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