統計学輪講(第6回)

日時   2006年 5月 23日(火) 15時00分〜15時50分
場所    経済学部新棟3階第2教室
    [※ 今年度夏学期は教室が変更になっております]
講演者 田中 冬彦(数理情報D3)

演題: 一般化ベイズ予測密度作用素
概要:
  最近、Tanaka and Komaki (2005) によって量子系でのベイズ予測が議論さ
れた。ベイズ予測の手法は、量子情報など有限次元系だけでなく、量子光学な
どの無限次元系でも有用である。予測の性能を量子相対エントロピーを用いて
評価するとき、事後分布を用いたベイズ予測密度作用素が最良であるという結
果が得られた。本発表では、さらに一般の量子αダイバージェンスの場合にど
うなるかを議論する。Corcuera and Giummole (1999) による古典の場合と同様
に、一般化ベイズ予測密度作用素を定義すると、これが最良の予測であること
が示される。また、無情報事前分布を用いた計算例も紹介する。


統計学輪講のスケジュールに戻る.


Tokyo University