統計学輪講(第10回)

日時    2006年 6月 6日(火)    15時50分〜16時40分
場所    経済学部新棟3階第2教室
講演者  菅原 慎矢(経済M2)
演題    動学離散選択モデルの推定 (論文紹介)

概要:
  動学最適化問題のうち、離散変数をcontrolする動学離散選択モデルのパラ
メータ推定について解説する。先行研究では、動的計画法を用いてモデルを記
述した後で、不動点定理を利用してValue Functionを近似し、疑似尤度を構成
して最尤推定を行う方法が知られている。本稿ではまずこうした既存研究の枠
組を紹介する
  一方で、既存の枠組では計算負荷が膨大であり、ロジット型の分布の仮定を
おかなければ推定は非常に困難である。この問題を打破する方法として, 発表
後半ではValue Functionの関数近似ステップをMCMCに組み込むBayesian Dynamic
Discrete Choice Methodを提唱したImai, Jain and Neelam(2005, mimeo)の研
究を紹介する


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