日時 2006年 6月 27日(火) 15時〜15時50分 場所 経済学部新棟3階第2教室 講演者 野村 俊一(数理情報M2) 演題 Conductance,resistanceによるマルコフ連鎖モンテカルロ法の 収束時間の導出法(論文紹介) 概要: マルコフ連鎖モンテカルロ法はベイズ統計に限らず統計物理、数値積分など 様々な分野で利用されている。これらの応用の際には、定常分布に十分近づく までのマルコフ連鎖の推移時間(収束時間)を見積もる必要が出てくる。有限 な状態空間上のマルコフ連鎖の収束時間は、推移確率行列の第二固有値(二番 目に大きい固有値)に支配されることが知られており、収束時間を求める一つ の方針として、第二固有値の範囲を求める方法が幾つか提案されている。本発 表では、conductance、resistanceという推移確率行列から定義される量をそ れぞれ用いて、第二固有値の範囲を求める方法を紹介する。
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