日時 2006年10月17日(火) 15時〜15時50分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 宮脇 幸治 (経済D2) 演題 Bayesian Estimation of Demand Functions under Block Rate Pricing 概要: 本研究では,ブロック料金制下の需要関数を推定する手法について 提案する.ブロック料金制とは,主に公共サービスの供給において 用いられる非線形料金体系であり,逓増型と逓減型ブロック料金と 呼ばれる2種類の価格体系が多くの場合用いられている. 日本においては,電気や水道が逓増型,ガスが逓減型で供給されている. しかしながら,消費者理論に基づいたブロック料金制下の需要関数の 推定は,その尤度の複雑さからほとんど行われてこなかった. 本研究では,逓増型と逓減型ブロック料金制に対し, 離散・連続選択アプローチを用いた需要関数の導出及び そのマルコフ連鎖モンテカルロ法による推定手法を提案する. また日本のデータを用いた実証研究の結果もあわせて紹介する.
Tokyo University