統計学輪講(第29回)

日時    2006年11月7日(火)    15時〜16時40分
場所    経済学部新棟3階第3教室
講演者  田中 研太郎 (東工大 助手)
演題    混合位置尺度分布の一致推定量

概要:
混合正規分布において分散に何の制約も置かないと、尤度関数が
非有界になり、最尤推定量が存在しなくなってしまう。
そこで、尤度関数が有界になるように、分散の最小値に
制約をおいたり、分散の比の最小値に制約を置いたりすると
いった回避策が考えられる。これまでの自分の研究では、
「分散の最小値への制約」を扱っていたが、今回は後者の
「分散の比の最小値への制約」について考える。
この設定は、Hathaway (1985) で扱われたもので、
このような制約をおいた場合、パラメータ空間の中に
真のパラメータが含まれていれば、その制約のもとでの
最尤推定量が、強一致性を持つことが示されている。
今回は、その制約を標本サイズの増加とともに緩めていった
場合に、最尤推定量の強一致性が成り立つための条件について
述べる。また、分散に関する罰則付き尤度を考え、
その罰則付き最尤推定量が、強一致性を持つことを示す。


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