日時 2006年11月21日(火) 15時〜16時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 丸山 祐造 (空間情報) 演題 An admissibility proof using an adaptive sequence of smoother proper priors approaching the target improper prior 概要: 昨年に引き続き、球面対称分布の位置母数ベクトルの推定問題を扱う。 今年は特に許容性に焦点を絞る。 proper Bayes推定量が許容的であることは、よく知られている。 しかしimproperな分布を用いたgeneralized Bayes推定量には 許容性の保証がなく、非許容的になる場合もある。 generalized Bayes推定量が許容的であるための十分条件として 知られているBlythの方法において重要なことは、 ターゲットとなるimproperな事前分布に収束するproperな事前分布列で、 かつBayes risk differenceがゼロに収束するような、 うまい列を見付けることである。 今回の発表では、球面対称分布の位置母数ベクトルの推定問題において ターゲットとなる事前密度 g に対するgeneralized Bayes推定量の 許容性を考える。提案するproperな事前密度の列は ・g に応じてadaptiveに与えられる ・全域で滑らかである 点でBlyth、Stein、Brownらが用いた列よりも優れている。 結果として得られる許容性のための十分条件は、 正規性の下での強力な十分条件として知られている Brown (1971 Annals)による条件と同等の性能を持つ。
Tokyo University