統計学輪講(第42回) 日時 2007年1月22日(火) 15時~15時50分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 黒瀬 雄大 (経済M1) 演題 Directional Rates of Change Under Spatial Process Models(文献紹介) 概要 平面上に現れるデータに関して、各点における値を「標高」とみなして地形図のような ものを考えるとき、任意の点における値の任意の方向への変化率を調べることは統計的 に有意義である。たとえば地価データを扱う場合、ある地点で一定方向への変化率が高 いならそこには何らかの重要な要素があると見てよい。このような「地表面」は確率的 に実現するので、各点における任意の方向の変化率も確率変数とみなせる。ここでは定 常正規モデルを仮定して、これらの分布のベイズ推定を行う。今回の発表では Banerjee et al.(2003)、拡張としてMajumdar et al.(2006)を紹介する。