日時 2008年 5月13日(火) 15時00分〜16時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 丸山 祐造(東京大学・空間情報科学研究センター) 演題 線形回帰モデルにおけるベイズ型変数選択規準 概要: 線形回帰モデルの変数選択規準を考える. ベイズ理論の下では,適当な事前分布に対する事後確率を 最大にするモデルを選択するのが自然である.通常は,事後確率の関数である 周辺密度を求めるために,MCMCなどの計算機集約的な手法が用いられる. 今回は,正規線形回帰モデルに対して周辺密度(つまり多重積分)が 解析的に綺麗に計算できるようなうまい事前分布を与え,結果として得られる 選択規準の性質を議論する.特徴の一つは,特に古典的な設定(n>p)の場合だけでなく, 近年注目されている設定(n<p)にも対応していることである. 最後に,いくつかの数値実験の結果を示す.