統計学輪講(第6回)

日時      2008年5月20日(火)    15時50分〜16時40分
場所      経済学部新棟3階第3教室
講演者    大西 裕子 (経済M2)
演題      参入ゲームにおける推定問題(論文紹介)

概要

産業組織論において、市場への参入退出を分析することは重要なテーマとなって
いる。企業がある市場へ参入するかどうかを他の企業と同時に意思決定するよう
な場合を考える。このとき、企業は自分以外の企業がどのような行動をとるかを
予想して、自分の参入非参入を決める。
通常、計量経済学者は利得関数を観測できない。そこで、市場から得られたデー
タをもとにゲームの推定を行っている。
今回は、Sugawara and Omori (2008)の"Bayesian Estimation of Entry Games with
Application to Japanese Airline Data"
をもとに、参入ゲームの推定につちて説明し、今後の方向性について紹介する。

紹介文献
Sugawara S. and Omori Y. (2008) "Bayesian Estimation of Entry Games with
Application to Japanese Airline Data" Working Paper