統計学輪講(第19回)

日時      2008年9月30日(火)    15時〜15時50分
場所      経済学部新棟3階第3教室
講演者    鎌谷 研吾 (数理科学D3)
演題      On some asymptotic properties of the Expectation-Maximization  algorithm

概要

本発表では, EMアルゴリズムの漸近的性質を研究する.
ここで, EMアルゴリズムとは,
初期推定量を与え, シンプルな更新手法を
繰り返し適用して, 初期推定量からわずかづつ変化させ,
最尤推定量に近づけていくアルゴリズムの一つである.

EMアルゴリズムの漸近的性質の既存研究に置いては, サンプルサイズは
固定し, この更新手法の
繰り返しの回数を大きくしていくことを考えている.
本発表においては漸近的という言葉を上の意味で用いない.
本発表においては
更新手法の繰り返しの数だけでなく, サンプルサイズも
大きくなる. 必然的に,
後者の意味では, 大標本を仮定する.
このような漸近的性質を調べることの動機や得られた帰結のいくつかを発表する.