日時 2008年11月4日(火) 15時50分〜16時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 三崎 広海 (経済M2) 演題 Default intensity による信用リスクのモデル化とその推定 概要 社債等の価格付けに必要な信用リスクのモデル化は、(i)社債発行会社の資産の過程を 考え、それがある値を下回った時刻をもってデフォルトとする方法と、(ii)具体的な デフォルトの条件は問題にせずに、デフォルトに影響する要素の過程をモデル化する 方法の2つに大別される。このうち後者を説明する。微小時間内にデフォルトする確率を 表現する default intensity と、それによって引き起こされるデフォルト事象は、 Cox 過程に従うと考える。この場合、リスク有りのゼロクーポン債価格が比較的簡単な形で 表現できることが知られている。回収率の仮定についても触れる。 また、推定に関しては、intensity と社債価格が状態空間モデルで表されることから、 implied intensity をフィルタリングによって推定できることが示唆される。