統計学輪講(第29回)

日時      2008年11月4日(火)    15時50分〜16時40分
場所      経済学部新棟3階第3教室
講演者    三崎 広海 (経済M2)
演題      Default intensity による信用リスクのモデル化とその推定

概要

社債等の価格付けに必要な信用リスクのモデル化は、(i)社債発行会社の資産の過程を
考え、それがある値を下回った時刻をもってデフォルトとする方法と、(ii)具体的な
デフォルトの条件は問題にせずに、デフォルトに影響する要素の過程をモデル化する
方法の2つに大別される。このうち後者を説明する。微小時間内にデフォルトする確率を
表現する default intensity と、それによって引き起こされるデフォルト事象は、
Cox 過程に従うと考える。この場合、リスク有りのゼロクーポン債価格が比較的簡単な形で
表現できることが知られている。回収率の仮定についても触れる。
また、推定に関しては、intensity と社債価格が状態空間モデルで表されることから、
implied intensity をフィルタリングによって推定できることが示唆される。