統計学輪講(第1回)

日時    2009年 4月 7日(火)    15時00分~16時40分
場所    経済学部新棟3階第3教室
講演者  原 尚幸(技術経営戦略学)
演題    ロジスティック回帰モデルにおけるマルコフ基底と正確検定

概要

 logistic 回帰モデルのマルコフ基底は, 一般には構造が非常に複雑で要素数も
膨大になることが知られている. マルコフ基底は任意のファイバーを連結に結ぶ
move の集合と定義されるが,  logistic 回帰モデルのマルコフ基底の場合,
その move のほとんどは sparse なファイバーでのみ必要なものである.
 ここでは説明変数が2つまでの logistic 回帰モデルについて, 各説明変数に
対する標本数が正であるという仮定の下では, シンプルな構造の 4次の move の
集合が任意のファイバーを連結に結ぶことを示す.