日時 2009年04月28日(火) 15時~15時50分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 国浜 剛 (経済D1) 演題 Bayesian analysis of max-stable processes with application to high frequency stock returns 概要 近年、突発的な株価の下落などもあって金融計量経済学においてはリスク分析に大きな関心が向けられており、その分析手法の一つ として極値理論が広く用いられてきました。従来の極値論による分析の多くは確率変数の独立性を仮定していますが、特に経済の時系列 データなどにおいては極値には従属性があることが経験的に知られています。そこでこの従属性を考慮するために、max-stable process に基づいたモデルが新たに提案されてきましたが、パラメータの推定が困難なこともあって実際のデータへの応用はまだ少ないのが現状 です。 今回はこれらの従属性を取り入れたモデルに関するMCMCを用いたベイズ推定について発表します。さらに株価収益率の高頻度データを 用いた場合の実証分析の結果についても説明する予定です。