統計学輪講(第6回)

日時      2009年05月12日(火)    15時~15時50分
場所      経済学部新棟3階第3教室
講演者    柴田 大樹 (情報理工M2)
演題      罹患情報が不完全な集団に対する検診の精度を推定する方法について(文献紹介)

概要

ある病気の有無を調べるための検査が新しく開発されたとき,その精度を調べる
必要がある.すなわちその検診の感度(sensitivity) と特異度(specificity) を
調べることになる.そのためにはある程度の大集団に対して検診を行い,さらに
全員に精密検査を行い病状を特定する必要がある.しかし精密検査は一般に高価
でかつ侵襲性が高いので,健康だと思われる(検査で陰性となった)人に対して
は行えないことが多い.本発表では, (1) 2 種類の検診を行い,少なくとも片
方で陽性であった者のみが精密検査を受ける状況,(2) 複数の検診を行い,さら
に(精密ではないが)精度が明らかにされている検査を全員に行う状況のそれぞ
れにおけるモデリング手法とその当てはまりについて紹介する.

紹介文献:
・ Estimation of Test Sensitivity and Specificity When Disease
Confirmation Is Limited to Positive Results (Stephen D. Walter).
Epidemiology,  volume  10,  1999,  pp. 67-72.

・A Capture-Recapture Approach for Screening  Using Two Diagnostic Tests
With Availability of Disease Status For the TestPositives Only(Dankmar
Böhning and Valentin Patilea ) .   Journal of American Statistical
Association,  Volume 103, Number 481, March 2008 ,  pp. 212-221(10)

・Estimating  diagnostic  accuracy  of  multiple binary tests  with  an
imperfect  reference  standard (Paul  S.  Albert).  Statistics in
Medicine,  Volume 28 , 2009 pp.  780-797.