日時 2009年12月01日(火) 15時~16時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 縄田和満 (工) 演題 DPCによる包括支払制度の白内障手術における在院日数への影響の分析 概要 DPC(Diagnosis Procedure Combination,診断群分類)による包括支払制度が,2003年 4月から82の特定機能病院に対して導入された。一般病院に対しては,2004年4月よ り,順次制度の施行が開始され,2006年4月,2008年4月に診療報酬改定に伴って各種 の見直しが行われている。2009年7月時点では,DPC対象病院は,1,283病院(準備病 院を含めると1,428病院)で一般病院(8,862病院) の約14%となっている。また,DPC 対象病院の病床数は,43万4,231床(他に準備病院が4万5,820床)で,一般病院病床 数(91万3,234床)のほぼ半数を占めるまでになっている。このため,その影響評価は 我が国の医療政策を考える上で大変重要なものとなっている。DPCの導入と同時に, 医療情報の電子化が行われたため,数百万以上といった患者の大規模な個票データの 入手が可能となってきており,その分析は重要な問題となっている。本論文では, DPC導入の白内障手術(DPCカテゴリーコード020110)における在院日数への影響の分 析を行う。