統計学輪講(第3回)

日時      2010年04月20日(火)    15時~16時40分
場所      経済学部新棟3階第3教室
講演者    丸山 祐造 (空間情報)
演題      ANOVAモデルに対する新たなベイズ型モデル選択規準の提案

概要

ANOVAにおいて,以下のような特徴を持つベイズ的な新しいモデル選択規準を提案する.
・未知パラメータ全てにpriorを想定するfull Bayesの規準で
ありながら,事前分布のうまい設定により,積分表現を持たず,
簡潔な形をしている.
・ベイズに基づく規準でありながら,事前分布の適切な設定により,
結果として,郡内平方和と群間平方和という頻度論の観点からも
自然な統計量の関数となる.
・さらに繰り返し数が大きくなるという古典的な設定だけでなく,
水準数が大きくなるという現代的な設定においても,合理的な一致性を持つ.

講演では,これらの性質のほか,数値例も紹介する.