日時 2010年06月01日(火) 15時~15時50分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 三崎 広海 (経済D2) 演題 粒子フィルタリングと信用リスク分析 概要 信用リスク・モデルの一種である誘導型モデルにおいて, 粒子フィルタリングの手法を用いてインプライド・デフォルト強度を推定する. デフォルト強度や短期金利を説明する状態変数と、社債等の観測価格の関係は 一般化状態空間モデルとして記述されるため,粒子フィルタによる推定が可能となる. 実証分析は Takahashi and Sato (2001) で推定されたモデルを拡張し, 日本国内市場で観測される固定利付普通社債に対して粒子フィルタを適用した. 結果はデフォルト強度の推定値について妥当であり, 誘導型モデルの推定問題に対する粒子フィルタの実用性が示された.