日時 2010年07月06日(火) 15時~15時50分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 向田 裕人 (情報理工M2) 演題 Likelihood ratio statistics based on an integrated likelihood (文献紹介) 概要 パラメータとして(\psi,\lambda)をもつモデルについてスカラのパラメータ\psiの検定を行う際, 統計量としてsigned loglikelihood ratio statistic $R=\sgn(\hat{\psi}-\psi)\sqrt{2(l(\hat{\psi},\hat{\lambda})-l(\psi,\hat{\lambda}_\psi))}$ を用いることがある.これは,n^{-1/2}の精度で標準正規分布に従うことが知られているが,Rを用いた場合には信頼区間が実数全体となってしまったり して,上手くいかない場合がある.そこで本発表では,[1]の内容に沿って,擬尤度としてprofile likelihood を用いる代わりに,prior \pi(\lambda|\psi) を導入して周辺化したintegrated likelihood \bar{l}(\psi)=\int l(\psi,\lambda)\pi(\lambda|\psi)d\lambda を使ったsigned loglikelihood ratio statisticについてその性質を紹介する.さらに,漸近的性質を良くするためにどのようなpriorを取ればよいかも紹介する.