日時 2010年12月7日(火) 15時50分~16時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 石原 庸博 (経済D3) 演題 相関変動とレバレッジ効果を考慮した多変量確率的ボラティリティ変動モデル 概要 資産収益率のモデルとして対数線形型の確率的ボラティリティ変動モデル が広く用いられている.多変量の株価収益率には,ボラティリティクラス タリング,収益率の相関,レバレッジ効果,ボラティリティ間の相関など の性質が知られている.特に収益率の相関は時間を通じて変動しており, 分散共分散行列の正定値性を保持しつつモデル化することが関心の対象に なっている.本研究ではAsai McAleer Yu(2006)で提案された行列指数関数 ・対数関数を用いた多変量確率的ボラティリティ変動モデルをレバレッジ 効果を持つように拡張する.それに対して構築した効率的なマルコフ連鎖 モンテカルロ法を用いたベイズ推定法と実証分析の結果についても報告する.