日時 2011年06月14日(火) 15時00分〜16時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 国友直人 (経済学研究科) 演題 高頻度金融データによる実現分散の推定問題と非線形時系列 概要 高頻度金融データが利用可能になるにつれて マイクロ金融市場でのノイズの扱いが重要となっている。 統計的には連続確率過程に対する離散観測誤差モデルに対応する。 Kunitomo=Sato (2008, 2010)はOSEデータを利用して実現ボラティリ ティ(realized volatility)など金融リスク指標の推定にSIML(Separating Information Maximum Likelihood)推定法を開発している。 このSIML(分離情報最尤)法についてその性質を説明し、 さらに金融市場における効率的価格と実現価格との調整過程、 ティック・サイズ(市場における値動きの最小単位)の効果、 など非線形変換に対するSIML法の頑健性についての結果を報告する。 なおこの話題は佐藤整尚氏(統計数理研究所)との共同研究に基づく。