統計学輪講(第17回)

日時     2011年11月15日(火)    15時00分〜15時50分
場所     経済学部新棟3階第3教室
講演者   黒瀬 雄大(経済D3)
演題     動学的均一相関構造を持つ多変量確率的ボラティリティモデル

概要
 複数資産の収益率間には相関があり、時間を通して変動していることが知られている。
本報告では、資産収益率を説明するために広く用いられている、対数線形多変量確率的
ボラティリティモデルによるモデリングを取り上げる。特に、資産収益率間の相関が
均一かつ時間変動することを仮定したものを扱う。マルコフ連鎖モンテカルロ法による
効率的な推定法を、シミュレーションの結果と合わせて検討する。資産収益率の低下が
翌日のボラティリティ上昇を引き起こす、レバレッジ効果を考慮した拡張にも触れ、
日次株価指数データを用いた実証結果も紹介する。