統計学輪講(第16回) 日時 2012年10月16日(火) 14時50分~15時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 溝江 将 (情報理工M2) 演題 神経のスパイク列生成に対する点過程モデリング 概要 神経科学分野において、神経による情報符号化を理解することは 関心の高い問題である。この問題に対するアプローチの一つとして、 神経のスパイク生成をモデル化しその性質を調べる方法があり、今回は そのモデル化の方法のうち、点過程によるモデル化を扱う。 神経を点過程によりモデル化することで、不応期の存在などの 生理学的事実をモデルに組込み、神経の性質について議論することができる。 今回の発表では、ハエの神経に対するパラメトリックモデルを適用した結果と ラットの皮質の神経に対するセミパラメトリックモデルの適用について発表する。 前者では、神経科学分野において今まで余り提案されていなかった 連続時間点過程モデルの提案を行い、後者では purkinje cell が生成する complex spike の発火率へ GABA が与える影響を見ることに挑戦する。