統計学輪講(第22回) 日時 2012年12月04日(火) 14時50分~16時30分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 大森宏 (農) 演題 SLoTマップ:スナップショット・位置・テキストによる印象の集合知と街 歩きマップ 概要 SLoT(Snapshot-Location-Text)とは,スナップショット(写真),それを撮った位 置(緯度・経度),その時感じたことや印象などのコメントのテキスト文の3つの情 報を1つのセットにしたデータのことで,SLoTマップは,ある地域における多くの SLoTデータを統合して作成されるマップである。 これは,2段階の手続きで作成される。まず,スナップショットと位置の分類を行 い,次に,テキストの単語とスナップショットと位置の分類群での対応分析を行う。 分類群の情報を付加することにより,テキストマイニングデータで問題となるスパー ス行列の問題を安定化させることができる。集合知を用いることで,SLoTマップ法 は,個別の主観的な印象を客観的かつ包括的記述にまとめることができる。 東京の本郷界隈での43名の学生による69件のSLoTデータからSLoTマップが得られ た。このマップから本郷界隈での位置分類群のイメージを再構成して,集合知による 街歩きマップを作成した。