統計学輪講(第5回) 日時 2013年05月14日(火) 15時40分~16時30分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 堀 雄介(経済M2) 演題:Structural Break Analysis of the Simultaneous Extreme Downside Returns 概要 ピアソン相関係数では測れない分布の裾における2変数の依存関係について、 Ledford and Tawn (1996)やColes et al.(1999)はノンパラメトリックな尺度を 提案した。この尺度は、周辺分布と依存構造を切り離した上で、2変数が閾値 (threshold)を同時に超過する確率や、その極限を用いている。その推定は、 周辺分布を規準化した後の同時超過確率分布におけるtail-indexの推定に要約される。 本研究では、Quintos et al (2001)を参考に、フランスとドイツの株価指数の 裾での依存関係の変化を分析した。今回は、その分析に用いた依存関係の尺度と 推定方法、並びに検定方法を説明し、分析結果とその解釈、今後の課題を紹介する。