統計学輪講(第10回)

統計学輪講(第10回)
日時      2013年06月18日(火)    14時50分~15時40分
場所      経済学部新棟3階第3教室
講演者    松田 孟留(情報理工M2)
演題:脳波を用いた知覚交替の点過程モデリング

概要
複数の解釈をもつ図形を多義図形といい、多義図形を見ている人の中で解釈が替わることを
知覚交替とよぶ。多義図形の1つに、立方体の絵が2通りの解釈をもつ、ネッカーキューブがある。
また、脳の活動状態を計測する手段の1つとして、脳波(EEG)がある。これは、頭皮に取り付けた
電極を用いて各点での電位を測定したものである。本発表では、ネッカーキューブの知覚交替の
タイミングと脳波の関係を統計的に考察する。知覚交替の統計モデルとして、地震の予測などにも
用いられる点過程モデルを用いる。脳波の時変スペクトルを用いて点過程の強度関数をモデル化した
解析結果について報告する。