統計学輪講(第6回) 日時 2014年05月27日(火) 14時50分~15時40分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 橋本 大樹 (情報理工M2) 演題:超一様分布列を用いた粒子フィルターの改良 概要 超一様分布列を用いた粒子フィルターの改良を提案する. 粒子フィルター(particle filter)あるいはブートストラップフィルター(bootstrap filter) と呼ばれるフィルターは,Kitagawa (1996)やGordon et al.(1993)により同時期に独立に考えられた 逐次的モンテカルロ法の一種である.確率的動的モデルを扱う多くの分野で用いられている. また,超一様分布列(low-discrepancy sequence)とは,数論の分野で用いられる決定論的点列で, 積分のモンテカルロ近似において乱数の替わりに用いることで,収束が速くなることが知られている. Guo and Wnag (2006)などにより,超一様分布列を粒子フィルターに適用することで精度を改善する提案 されている. 本発表では,この既存手法の改良を提案する. [1] Gordon, N.J., Salmond, D.J. and Smith, A.F.M. (1993). Novel approach to nonlinear/non-Gaussian Bayesian state estimation, IEE Proceedings-F, 140(2), 107-133. [2] Guo, D. and Wang, X. (2006). Quasi-Monte Carlo Filtering in Nolinear Dynamic Systems, IEEE, 54(6), 2087-2098. [3] Kitagawa, G. (1996). A Mone Carlo filtering and smoothing method for nonlinear non-Gaussian state space models, Journal of Computational Graphical Statistics, 5(1), 1-25.