統計学輪講(第9回) 日時 2014年06月17日(火) 15時40分~16時30分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 上野 由加里 (工M2) 演題 Box=Cox変換モデルを用いた、大腿骨骨折による在院日数と治療成果の実証分析 概要 2003年度よりDPC/PDPS(包括支払い制度)の導入により医療に関する大規模個表データを 手に入れることが可能となった。今回は、2006~2009年度に退院し、股関節大腿近位骨折を 治療した患者データを用い、在院日数と治療成果の分析を行った。在院日数については Box=Cox変換モデルを最尤法およびNawata(2013), Nawata and Kawabuchi (2014)で提案された 方法によって分析し、比較した。その結果、最尤法の利用に問題が無いことが示された。 よって、この最尤法によって得られた推定値を用いて、回帰分析の結果を解釈した。また、 補助的な指標として、治療成果の分析も行った。治療成果の指標としては退院時転帰の値を用いた。 86病院12,971人分のデータから、退院時転帰が不明なもの、手術日が不明であるもの等を除いた、 67病院の9,455人分のデータを用いて分析を行った。