統計学輪講(第18回)

統計学輪講(第18回)
日時      2014年11月11日(火)    15時40分~16時30分
場所      経済学部新棟3階第3教室
講演者    李 勝恵 (経済M2)
演題      Realized Stochastic Volatility model with skewed-normal distributed error

概要
金融時系列のheteroskedacityを記述するモデルの一つにSVモデルがある。
株価の変動などの金融時系列はSkewness, heavy-taiedness, volatility 
clustering with leverage effectsなどの性質を持っているために、
誤差項の正規性仮定があまり適切ではないということが指摘されてきた。
このため、SVモデルの先行研究ではよく誤差項をNormal distribution以外
の分布にしたモデルが提案されてきたが、
本研究ではSVモデルの誤差項にSkewed-Normal distributionを適用し、
またrealized valatilityも使ったRSVSNモデルを提案してそれに基づいて時系列の分析を行う。

参考文献
Jouchi Nakajima and Yasuhiro Omori (2010), Stochastic volatility model with leverage and asymmetrically heavy-tailed error using GH skew Student's t distribution
A.Azzalini and A.Dalla valle (1996), The multivariate skew-normal distribution