統計学輪講(第20回) 日時 2014年11月25日(火) 15時40分~16時30分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 山内雄太 (経済M1) 演題 pairwise realized correlationを用いた資産価格時系列間相関行列の時変推定 概要 多変量の資産価格時系列を確率的ボラティリティ変動モデルで分析するときに,資産価格間の相関構造が時間変化するようにモデリングし,推定することを考える. 2変量の場合には,相関係数をフィッシャー変換した系列の時間推移を考えることでモデリングすることができる. 本発表ではこれを多変量に拡張し,任意の2つの資産価格系列の相関係数をフィッシャー変換した系列を扱う. ただし,3変量以上の場合は系列全体の相関行列の正定値性を満たすように各相関係数をサンプリングする必要があるため,その方法を提案する. さらに,こうしたモデリングをすることで,任意の2つの資産価格系列に関するpairwise realized correlationを用いることができるので,これにより推定を安定化させる.