統計学輪講(第22回) 日時 2014年12月09日(火) 15時40分~16時30分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 玉江 大将 (経済M1) 演題 小地域推定におけるベンチマーク制約とその話題 概要 小地域推定においては、縮小推定を用いてサンプルサイズの少ない場合の推定を行う。 付随する問題としてあげられるのが、各小地域の推定値のより大きいエリアで見た総和が、 より大きなエリアで直接推定した値に必ずしもなり得ないことにある。 この対処法としてベンチマーク制約、すなわち直接求めた推定量の加重総和が縮小推定に よって得られた地域ごとの推定値の加重総和に等しくなるような制約を課す。 今回の輪講発表では上記の話題について以下2本の論文紹介をする ① W.R.Bell, G.S.Datta and M.Ghosh, "Benchmarking small area estimation" Biometrica 2012 ② Danny Pfeffermann and Richard Tiller, "Small area estimation with state space model subject to benchmark constraints"Journal of the American Statistical Association 2006 特に②では状態空間モデルにinternal benchmarking constraint を以下に組み込むかと、 その際のシミュレーションの結果について取り上げる。