統計学輪講(第5回)

統計学輪講(第5回)
日時      2015年05月12日(火)    15時45分~16時35分
場所      経済学部新棟3階第3教室
講演者    古山 貴之 (情報理工M2)
演題      古典通信路容量問題の双対問題の量子への拡張

概要
古典情報理論においてよく知られているとおり,古典通信路の通信路容量を求める問題は
相互情報量の最大化問題に帰着される.
古典―量子通信路は量子情報理論における通信路のひとつであるが,この通信路容量も
Holevo相互情報量の最大化問題に帰着されることが知られている.

[1]では古典における相互情報量最大化問題のラグランジュ双対問題を求めており,
Geometric Programmingと呼ばれるクラスの非線形最適化問題になることが示されている.

本発表では[1]を参考に古典―量子通信路の通信路容量を求める問題の双対問題について考察する.

[1]M. Chiang and S. Boyd:``Geometric programming duals of channel capacity and rate distortion''
IEEE Transactions on Information Theory, 50, pp. 245--258, 2004.