統計学輪講(第7回) 日時 2015年05月26日(火) 15時45分~16時35分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 藤山 俊文 (情報理工M2) 演題 セミパラメトリック統計モデルにおける推定関数の情報幾何(文献紹介) 概要 Amari and Kawanabe[1]の文献を紹介する. 統計モデルは一般に多数のパラメーターを含む.しかし推定したいパラメータ(関連母数)は そのうちの1つで他のパラメータ(局外母数)には興味がない場合もある. セミパラメトリック統計モデルとは,無限自由度の局外母数を含む統計モデルである. 今回紹介する文献では推定関数を用いることでセミパラメトリック統計モデルに対して パラメータを推定する手法について述べられている. 本発表では,推定関数とその有効性について情報幾何を用いて議論し, Neyman-Scott問題などの具体的な例に対して触れる. [1]Shun-Ichi Amari, and Motoaki Kawanabe. "Information geometry of estimating functions in semi-parametric statistical models." Bernoulli (1997): 29-54.