統計学輪講(第8回) 日時 2015年06月09日(火) 14時55分~15時45分 場所 経済学部新棟3階第3教室 講演者 土橋 将人 (情報理工M2) 演題 ネットワーク構造推定におけるカウントデータ中の過分散の利用(文献紹介) 概要 本発表では[2]を紹介する。 ネットワークは個人間の社会的な関係を表すのによく使われる考え方である。 [1]は個人が持つ知り合いネットワークのサイズ、つまりある個人が知り合いを 何人程度持っているかの推定を目的として、「あなたは○○という特徴を持つ人 を何人知っていますか?」の形式の質問で約1300人からデータを収集した。 [2]はそのデータの一部について「ある特徴を持った知人の数」の分布が overdispersion (過分散)を持ち通常のPoisson分布より分散が大きいことを指摘し、 overdispersion を表現できるモデルを提案した。 [1] McCarty, C., Killworth, P. D., Bernard, H. R., Johnsen, E. C., & Shelley, G. A. (2001). Comparing two methods for estima ting network size. Human organization, 60(1), 28-39. [2] Zheng, Tian, Matthew J. Salganik, and Andrew Gelman. "How many people do you know in prison? Using overdispersion in cou nt data to estimate social structure in networks." Journal of the American Statistical Association 101.474 (2006): 409-423.