統計学輪講（第18回）

統計学輪講（第18回）
日時      2015年10月13日(火)    15時45分～16時35分
場所      経済学部新棟３階第３教室
講演者    石川 大智 (情報理工M1)
演題      観測点が密集している場合の重み付けによるバリオグラム推定（文献紹介）

概要
地球統計学などにおいて，空間補間を行う手法の一つとしてクリギングが標準的に用いられている．
クリギングでは，観測量の空間共分散の構造を決定しているバリオグラムを推定する必要がある．
その推定方法を大別すると，バリオグラムのモデルを仮定するか否かの２つに分けられるが，
バリオグラムのモデルには様々な関数形が提案されており予めモデルを決定することが困難である場合が多い為，
モデルの仮定を置かずに推定する手法も重要である．

本発表では，特に互いに十分距離が近い観測点のグループが存在するとき，モデルを仮定せずにバリオグラムを
推定する場合に有効な手法の一つとして文献[1]を紹介する．

[1] C. Reilly  and A. Gelman: Weighted Classical Variogram Estimation for Data With Clustering, Technometrics, vol.49 (2007)
, pp. 184--194.